SPYDをやめた!魅力的なVYMとVIGを徹底比較!

私が米国ETFでの投資を始めた当初、高配当株式に興味があり投資していました。中でもSPYDの高配当を気に入り、コアETFとして資産運用を考えていました。
しかし、時代はコロナとなり世間一般と同様に米国ETFの世界も様変わりする事に。結果としてコアETFをSPYDからVIGに変更したのですが、何故VIGだったのか?ほかの高配当ETFは候補にあがらなかったのか?
世の中の情報では、問題点に触れずSPYDを積み立てるようになどという話もあったりします。しかし、鵜呑みにして何も考えずに投資していい銘柄ではないのです。SPYDのなにが問題だったのか。他のETFと比較してVIGのどこが魅力的だったのか。全てお話ししていきます。
この記事ではこのようなお悩みを解決していきます。
- 高配当が欲しいならSPYDでよかったのでは?
- VYMやHDVは候補に挙がらなかったのか
- 何故配当の低いVIGにしたのか
国内高配当大型株、インデックス投資、米国ETFを中心に資産運用をする、長期志向の投資家です。つみたてNISAでの米国インデックスへの積立、米国株ETFを主力に投資を進め、順調に資産を形成しています。
この記事では、私がどのような理由で一度は愛したSPYDをやめ、コア資産をVIGに変更したのか。全て話していきますので是非最後まで読んでいってくださいね。
決定打はコロナ!暴落時に強いETFがVIGだった


私は長期投資志向の投資家。高配当株を長期的に所持して分配金でリターンを得るインカムゲインを主体に考えていました。
株価の値上がりではなく、分配金で利益を得ていく事。年利4%以上が高配当銘柄と言われる。
コロナによる暴落で米国S&P500の中で最も高配当な銘柄を集めた「SPYD」を纏まった数量購入する事ができ、将来の礎とする予定でした。
SPYD
S&P500構成銘柄の中から高配当利回り上位80銘柄に投資する上場投資信託(ETF)
調子の良い時は6%以上の分配金を叩きだす、最も高配当な部類の米国ETF
しかし、SPYDをはじめとする高配当ETFは軒並み、VOOやQQQなどのキャピタルゲイン向けETFに遅れを取り、暴落からの復帰力の弱さが露呈しました。
その銘柄の株価の値上がり益の事。高配当銘柄の狙いであるキャピタルゲインの対極として語られる事が多い
その中でもSPYDは最も弱く、暴落時の価格からほとんど戻らない状態が続きました。ここで、高配当ETFの中でも、強さを見せたVYMに変更を考えていました。
しかし、さらに強さを見せるVIGを見つけ変更の検討を始めました。ツイッターで呟いたところ、まさかの東大ぱふぇっとさんから追撃のツイートを頂き変更を決断。
東大ぱふぇっとさんのVIGの記事はコチラ
SPYDをコア資産とすることをやめた理由

SPYDとは、S&P500の中で高配当の銘柄上位80社を均等に投資する上場投資信託。

SPYDはほぼ底値で買えていたのでずっとプラスでした。
じゃあ、そのままでよかったんじゃ?


そうなんよ…配当を貰い続ければと、あまり不満はなかったんだけどね!
しかしSPYDは、他のETFが凄い勢いで値を戻して行っている間ほとんど値が戻らず這いずっていました。株価の値戻りが早い銘柄を購入しておけばもっと大きなリターンを得られた可能性があります。
また、S&P500の中で高配当の銘柄を年に2回入れ替える「安心の運用ルール」を用いているはずでしたがここでもあてが外れます。
コロナ中のSPYDは株価が下がって高配当になった弱い銘柄を続々と編入し、さらに株価低下を招きます。
暴落時の組み換えルールの脆弱性を露わにしました。

さらに頼みの綱の高配当についても、VYM、HDVがなんとか最低限の減配でとどめる中大減配を実施。さらに不人気に拍車をかけました。
2020年12月現在、株価も戻ってきました。
しかし、自分の運用ルールからSPYDが逸脱する事がわかりましたので、コア資産を変更する事にしました。

結局投資は自分が決断するので、愛せないと分かった段階でお別れするのです。
SPYDに変わる高配当株の選定に入る

高配当ETFとして有名なのがこの3つ。
今回は、より安定した銘柄を選定したいという事で、HDVは外します。VYMを運用するバンガード社はアメリカの最王手の運用会社。バンガード社の物を購入しておけば安心かなという事でまずこの銘柄から。
VYM
まず検討したのが、バンガード社が運用するVYM。
構成銘柄 | 米国高配当株400銘柄 |
手数料 | 安い 0.06% |
配当利回り | 3.5%前後 |
SPYDが80銘柄だったのに対して、VYMは400銘柄で構成されているので、リスク分散も強い。
コロナ時はSPYD同様に暴落したものの、高配当株の中ではもっとも力強く値を戻し、暴落時の強さも見せました。VYMはコロナショックを乗り越え評価をあげました。投資初心者が高配当株を長期で持つならば、最有力の候補になるでしょう。

VYMでいいじゃんね…。
高配当ETFの中ではもっとも安定していて、リスク分散も聞いている銘柄

VIG
名前に「配当」と書いてあったので目に留まった「 VIG 」。

連続増配だし配当も高いんだろうなぁ…!
VIG は、バンガード ディビデンド アプレシエーション ETF のティッカー シンボルです。これは、一貫して配当を増やしてきた歴史を持つ企業に幅広いエクスポージャーを提供することを目的とした上場投資信託 (ETF) です。
このファンドは、NASDAQ US Dividend Achievers Select Index のパフォーマンスを追跡します。このインデックスは、10年以上連続で増配している企業の米国普通株で構成されています。ファンドのポートフォリオは複数のセクターにわたって多様化されており、さまざまな規模と時価総額の企業が含まれています。
VIG は配当 ETF と見なされており、配当の増加の歴史を持つ企業の多様なポートフォリオを提供することを目的としています。収入と資本の増価を求め、株式投資に伴うリスクに満足している投資家に適しています。
調べていくうちに、想像と全く違う銘柄であり、またとても優秀な銘柄だという事がわかりました。次項にてSPYD・VYM・VIGの3者で比較をしていきます。

SPYD・VYM・VIGの比較

早速、3つのETFを比較してみましょう。
名称 | SPYD | VYM | VIG |
---|---|---|---|
運用会社 | ステートストリート | バンガード | バンガード |
主な投資対象 | S&P500高配当株式 | 米国高配当株式 | 米国連続増配株式 |
構成銘柄 | S&P500 高配当80社 均等配分 | 米国高配当 400社 時価総額加重平均 | 連続増配10年以上 183社 修正時価総額加重平均 |
配当利回 | 6.2%前後 | 3.5%前後 | 1.8%前後 |
経費率 | 0.07% | 0.06% | 0.06% |
暴落耐性 | 弱い | S&P500より弱い | S&P500より少し強い |
チャート上昇 | 弱い | S&P500より弱い | S&P500より少し弱い |
主要銘柄 | 均等配分なので 主要銘柄なし 聞き馴染みのない 企業が多い | ジョンソン&ジョンソン P&G ファイザー など | ウォルマート マイクロソフト P&G など |
構成銘柄の比較

この中では最も暴落に強いのがVIGでした。主要銘柄にGAFAMの一員であるマイクロソフトが組み込まれています。他にも有名な配当貴族P&Gも含まれており、キラキラした優良企業がズラリと並んでいます。
SPYDと銘柄のキラキラ度が全然違うクマ…。


しかも、GAFAMの一角、APPLEが現在9年連続増配中!1年後にはVIGに編入される予定だよ!
APPLEが編入されれば、VIGの株価も上昇が期待されます。
でもVYMの構成銘柄が400社でしょ。VIGは180社だからリスクに弱いんじゃないの?

確かに構成銘柄が減ればリスクは高まります。SPYDの問題点も80社しかないところにも大きな原因があります。しかし、VIGの場合含まれているのは「優良な」「連続10年以上増配している」「大型株」。

長期に渡って実績のある優良企業で構成されているって事だね。
VIGは高配当ETFではない
1.8%ならもう高配当じゃないよね。

高配当ETFを狙っていながら、なぜ1.8%のVIGなのか?購入を決めた理由。それは、VIGが連続増配銘柄を集めたETFだからです。

将来へ向けて、配当がどんどんあがっていく銘柄で構成されているので、株価があがるだけでなく配当も上がっていく事が予想されます。
今回のコロナ渦の中でも増配を行いました。
また、VIGはVOOには劣るものの、株価時代がアメリカの成長と共にしっかりと上がっていく事が期待できます。いわゆるキャピタルゲインを狙うETFです。
資産形成期において、配当金というのは実は勿体無いです。キャピタルゲインを犠牲にして、先に配当金として先にもらっている形になります。配当金をもらってしまうと、その時点で税金を支払わないといけませんので、資産の元金が減ってしまう様な形になります。それならば、配当金は少なくても、キャピタルゲインが狙える銘柄の方が有利とみました。
10年以上保持し続けていると、結果的に高配当ETFになっている可能性が高い。
配当だけでなく、キャピタルゲインを狙える。
貯金するよりVIG


株価が上がらなかったとしても、年1.8%の分配金が入るので、貯金より全然良いリターンが計算できます。
そしてなにより、暴落時に強い安定感を持ち合わせているので、ディフェンシブ銘柄として秀逸。QQQなどのオフェンシブ銘柄と合わせて持つ事で良いポートフォリオが組めると考えました。
そして結果組んだポートフォリオは以下の記事で書いています。
➤➤➤積み立てNISAで投資信託を積み立てした後の投資先は?【米国ETF】
VIGってどんなの?「みんなの声」
みなさん概ね高評価ですね!
Q&A
- VIGは連続増配なので分配金たくさん貰えますか?
VIGは意外に分配金が少ないです。将来の増配に期待しましょう。
- SPYDが一番分配金が高いので購入したいのですが、定期購入してもよいですか?
おすすめしません。暴落時などに購入する事で大きなリターンを得られる可能性のある銘柄です。
- VYMを選びませんでしたが、おすすめしないのですか?
VYMは非常にリスク分散された良銘柄です。高配当ETFの中では一番おすすめいたします。
VIGの買い方
VIGなど優良な米国ETFを購入するなら、必ずネット証券で購入してください!証券会社などの窓口では、優良なETFほど紹介されません。なぜなら、VIGなどの優良なETFは手数料が非常に安いのですが、それは広告を打っていないから。
窓口でおススメされる商品は必ず広告費がかかっているので手数料が高いのです。そういうボッタくり商品をすすめられない為にも、必ずネット証券で購入しましょう。
おすすめのネット証券はこちら
- 楽天証券
- SBI証券
- マネックス証券
- DMM.com証券
- 松井証券

将来すこしでも資産を大きくしたいなら手数料の安い証券会社を選びたいですね!

何といっても手数料が安いのが魅力!
SPYDからVIGに変更した理由!


SPYDが暴落時にぽんこt…おや誰か来たようだ。
- 運用会社が、実績十分で安心「 バンガード社 」
- 暴落時、S&P500よりも下がり幅が少ないディフェンシブ性能
- 暴落からの復帰もS&P500と同等の伸び
- ほぼS&P500に連動した動きで、長期に渡って力強く伸びる
- 配当金は安いが、長期で保持して後々高配当になればいいな
- 運用費も、他より少しだけ高い0.06%。これでも十分激安
株価自体の値上がり益も狙いながら、将来的に高配当も狙う。
貯金するくらいならVIGで決定。
VYMも非常に良いETF!配当金狙いなら「第一候補」です。
あなたのポートフォリオにも、VIGを検討してみてください。

では、またっ!
- 米国株を中心に長期投資をする投資家
- コアサテライト戦略を推奨
- VIGとeMAXIS Slim全世界株式をコアに据える
- QQQ・VTI・XYLDをサテライト運用
- SBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM.com証券
- ブログサイトを4サイト運営
- twitterフォロワー 7,000人以上
- 140名以上在籍のブログコミュニティ運営者
米国株ETFが始めたくなったら
米国株ETFを始めるにはどうしたらよいのでしょうか?株の初心者には全然わかりませんよね。
米国株ETFを始めるには、まず証券会社の口座を開設しましょう。でも、株を知ったばかりのあなたはどの証券会社を選べばいいかわかりませんよね。私もそうでした。
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SBI証券

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