【矛と盾】VIGで守りを固めQQQで攻めるコアサテライト戦略
VIG好きの方にとっては、VIG1本でも良いのでは?と思われるかもしれません。しかし、もうすこしリスクを取って早期に資産を拡大したいーそう考えた時にVIGと相性が良く、なおかつ伸びの良いETFを探す必要があります。
今回はその中でも私がおすすめしている、「QQQ」との相性比較を行っていきます。QQQはVIGと非常に相性ががよく、長期はVIG、中短期はQQQに任せるという考え方をしやすい組み合わせなのでとてもおすすめです。
資産形成を急ぐあまり、QQQやレバレッジ銘柄など、リスクの高い銘柄に集中投資してしまうと、暴落などの対応が遅れれば大きな損失を出し、取引から退場せざるを得なくなるかもしれません。
コアサテライト戦略で考える事で、長く続ける長期投資をメインとしながら、短期の成長を享受していくという投資ができます。この記事ではその様な組み合わせのひとつを解説していきます。
途中から何故か日本人メジャーリーガーの話になってきますが、生暖かく見守って頂けたら幸いです。
VIGもいいんだけど、もう少し早く資産形成したいな。
この記事ではこのようなお悩みを解決していきます!
- VIGと相性のいいETFはない?
- QQQはどんなETF?
経済的自由を目指すなかで株式投資をはじめ、今はVIGをメインに米国ETFでポートフォリオを組んでいます。投資信託でeMAXIS Slim 全世界(オールカントリー)、eMAXIS Slim S&P500、楽天VTIにも投資しており、投資資金の多くをアメリカに投資しています。
そんな私がVIGと相性の良いポートフォリオが組めるETFをご紹介していきますので、最後まで読んでいってくださいね。
【結論】ディフェンシブなVIGに相性がいいのは攻撃型「QQQ」
VIGのベストパートナーはQQQ!
あなたがVIGを購入する、または購入を検討するのは何故ですか?
成長性や連続増配など良い点は沢山ありますが、やはり一番はその「安定性」。
暴落耐性が強く、戻りも速いVIGは長期保有のコアにするのにピッタリです。
ですので、長期保有だけを目的にするならば、VIG一本で全く問題ありません。しかし、資産形成をする上でまだ資金の少ないうちは、もう少しリスクを取って資産拡大を狙いたい所。
その場合に、まず自己資産の核(コア)としてVIGを購入し「守り」を固めます。そして、攻撃の要のETFを購入して資産を早く増やし、資産形成を加速させたい。その攻撃の要と成り得るのが今回紹介する「QQQ」。これをサテライトとして購入します。
では、なぜQQQを推すのか。比較対象しながら説明していきます。
コアサテライト戦略とは
コアサテライト戦略は、投資戦略の一つで、核となる投資に対して、その中心になる資産に対して、少量の資金を周辺の資産に投資することによって、リスクを分散する手法です。これによって、核となる投資に対するリターンを維持しつつ、リスクを軽減することができます。この手法は、核となる投資のパフォーマンスが良好だが、リスクが高い場合に有効です。
コアとして安定資産を多めに所持することで、少量のサテライトの部分である程度のリスクを取った投資をすることが可能になります。
基本情報比較
まずは、双方のETFの確認をしておきます。
項目 | VIG | QQQ |
---|---|---|
運営会社 | バンガード | インベスコ |
設定年 | 2006年 | 1999年 |
投資対象 | アメリカ 連続増配10年以上 | アメリカ ナスダック100 |
銘柄数 | 202 修正時価総額加重平均 | 100 時価総額加重平均 |
経費率 | 0.06% | 0.20% |
配当利回り | 1.58% | 0.72% |
5年進捗 | 15.2%増/年 | 24.08%増/年 |
単価 | 140.69$ | 310.06$ |
設定年はQQQが古く1999年。VIGも2006年と運用年は長い。銘柄数の違いが多くVIGは200社程度に分散されているのに対し、GAFAMを中心に100で構成されている。参考にVOOは500社で構成されています。QQQは配当金は0.72%と低く、上がる見込みも少ないので、キャピタルゲインによる収益を見込みます。
5年チャート比較
まずはVIGの5年チャート
次にQQQの5年チャート
QQQの上昇率がハンパないですね。5年で実に200%近い上昇。VIGもほぼ倍になっているのでかなり優秀な伸びですが、QQQの前では霞んでしまいます。
双方とも暴落からの復帰が早いのが特徴で、特にコロナ暴落においては、GAFAMの躍進もありQQQは力強く復帰しました。
セクター構成
ここで、VIGとQQQのセクター構成を比較していきます。
順位 | VIG | QQQ |
---|---|---|
1位 | 資本財 26.7% | 情報技術 45.5% |
2位 | 一般消費財 19.9% | 通信サービス 19.6% |
3位 | ヘルスケア 12.1% | 一般消費財 17.3% |
4位 | 金融 11.4% | ヘルスケア 7.0% |
5位 | 生活必需品 10.9% | 生活必需品 4.7% |
QQQは情報技術で半分近く構成されています。その他のセクターはディフェンシブな分野で構成されています。
VIGについてはディフェンシブ。QQQを合わせて持つ事で、VIGの足りない「情報技術」の分野を補てんする事ができます。
構成銘柄
ここからは双方の構成銘柄について考えていきます。
GAFAMの影響
昨今のアメリカを大きく引っ張っているのがGAFAMです。
GAFAMとは
ハイテク銘柄5社をあわせて呼ぶ時の略称。各々の頭文字を取っている。この5社で日本の株式を上回る規模である。
Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft の5社
このGAFAMがどれだけ入っているかによって、株価の伸びが変ると言っても過言ではありません。
VIGとQQQのGAFAM編入状況
銘柄 | VIG | QQQ |
---|---|---|
グーグル | × | ○ |
アップル | △ もうすぐ編入 | ○ |
フェイスブック | × | ○ |
アマゾン | × | ○ |
マイクロソフト | ○ | ○ |
VIGには、マイクロソフトしか編入されていません。アメリカ全体の成長を取り込みたい場合、他のGAFAMも編入したいところ。GAFAMの比率が高いQQQとポートフォリオを組む事で、すべてのGAFAMにバランスよく投資する事ができます。
若干、マイクロソフト偏重になるけどね!
そのほかの構成銘柄
その他の主な構成銘柄
構成順位 | VIG | QQQ |
---|---|---|
1位 | マイクロソフト 4.46% | アップル 11.02% |
2位 | JPモルガン 3.73% | マイクロソフト 10.38% |
3位 | Johnson & Johnson 3.69% | アマゾン 7.82% |
4位 | ウォルマート 3.40% | テスラ 4.80% |
5位 | ユナイテッドヘルス 3.20% | アルファベット(Google) 4.13% |
6位 | VISA 3.01% | アルファベット(Google) 3.86% |
7位 | Home Depot 2.9% | エヌビィディア 3.80% |
8位 | P&G 2.85% | フェイスブック 3.63% |
9位 | コムキャスト 2.25% | ペイパル 2.18% |
10位 | オラクル 2.13% | アドビ 2.07% |
VIGは10年以上連続増配の銘柄ですので、安定感のある有名銘柄がズラリ。
QQQはGAFAMが全て含まれています。なんとGAFAMだけで驚愕の40.84%。
GAFAMを買ってるイメージだね。
GAFAMに加えて、今一番伸びているテスラが4位に入ってきています。また、半導体のエヌヴィディアも入っており、今乗っている大型銘柄で構成されています。
日本人メジャーリーガーで例えてみる
突然ですが、ここでVIGとQQQを日本人メジャーリーガーに例えて比較してみたいと思います。
VIGを例えるなら…
イチロー
5年連続両リーグ最多安打など、数々の記録を持つ、日本人最高のメジャーリーガー。卓越したバットコントロールで安打を量産するイメージが強いが、走塁・守備においても超一流である。欠点はほぼないが、あえて言えばホームランが少ないところか。
連続記録など数々の記録を持ち、毎年安定した安打数と打率を残すイチローはまさにVIG。
では、QQQを例えるなら…?
松井秀樹
ゴジラ松井。ニューヨークヤンキースで4番も打ったその打棒は特筆もの。特に長打力においては日本人の範疇を超えており、歴代日本人打者の中でも最強の声もある。人柄もよく、ニューヨーカーを虜にした。
恵まれた体格から放たれる放物線はまさに、巨大企業の集まりGAFAM。高々と上がった打球の様に、大きくあがる時もあれば、落ちる事も考えられるので注意が必要。
イチロー9人でチームを作った場合、守りはほぼ完璧。攻めは単打で出塁していき連打で得点していくスタイルのチームが出来上がります。このチームでももちろん強いんですが、やはりホームランでドカンと走者を返す場面も作りたいところ。
なら、比較的守備の負担が低いポジションに強打者を入れて、さらなる得点力アップを目指す。じゃあ、ファーストとレフトとサードと指名打者に強打者いれて…。
ポートフォリオの補強イメージ
打順 | 守備 位置 | (100%VIG) TEAMイチロー | (VIG60%+QQQ40%) 攻撃力アップ案 |
1 | 右 | イチロー | イチロー |
2 | 二 | イチロー | イチロー |
3 | 左 | イチロー | 松井秀樹 |
4 | 一 | イチロー | 松井秀樹 |
5 | 指 | イチロー | 松井秀樹 |
6 | 三 | イチロー | 松井秀喜 |
7 | 中 | イチロー | イチロー |
8 | 捕 | イチロー | イチロー |
9 | 遊 | イチロー | イチロー |
─ | 投 | イチロー | イチロー |
オールイチローTEAMも強そうだけどw
松井秀喜を加える事で、超強力打線の完成ですね。
これが、今回のVIGとQQQを組み合わせる意図です。基本は優等生VIGでチームを作って、強打者のQQQを必要分だけ混ぜて守備力を保ちながら攻撃力を上げる。
米国株のポートフォリオにおいても、3割~5割の攻撃的な銘柄を入れる事により資産形成の早期を目指す事ができます。
QQQのデメリット
①経費率が0.20%と割高。
VOOが0.03%、VTIも0.03%。
でもこれって、他が安すぎるんですよ!
これについてはそれ以上のキャピタルゲインが期待できる為、無視して良い数字かと思います。
②良くも悪くもGAFAM頼み
GAFAMが上がれば上がり、下がれば下がります。もし、政治的な要因などでGAFAMの先行きが不安になれば、一気に暴落する可能性もあります。
VIGの様に、所持してほったらかしにはできず、常時GAFAMの動向を注視する必要があります。
QQQはペットの様に様子をみてあげてください!
③単価が高め
単価が高めで、1株あたり3万円以上するので、ポートフォリオの構成調整などがやりにくい。
GAFAMの動向などをチェックしておく必要がありますね!
- 経費が0.20%とちょっとだけ高め。
- 1株単価が高めで少しずつは買いずらい
- GAFAM頼みなので上がっている間は心強いが、政策変更などで暴落の可能性も含む
VIGの足りないところを補いながら攻めるQQQ
VIGの足りない部分をQQQで補てんして、バランスを取りながら攻撃力を上げます。
項目 | VIG | QQQによる補強 |
---|---|---|
GAFAM | マイクロソフト アップル | グーグル アップル フェイスブック アマゾン |
急成長銘柄 | ─ | テスラ |
セクター構成 | ─ | 情報 通信 |
VIGは暴落でも所持し続ける長期保有銘柄。
QQQについては、動向を注視しながら高値で売る。または損切も必要な中短期保有銘柄。
役割を決めて所持する事で最高のパフォーマンスを発揮する組み合わせです。
- VIGの安定感で土台をしっかり作る
- QQQで株価の伸びを補う
- QQQを入れる事でセクター分散を進める
VIGとQQQは最強の組み合わせ?「みんなの声」
Q&A
- 株価上昇を見ればQQQだけにしたら良いと思うのですが、なぜVIGをメインにするんですか?
QQQの様に勢いよく上がるという事は、勢いよく下がる可能性もあるという事です。それがリスクです。コアの部分をVIGで守る事により、余剰金の部分で攻めるという考えです。
- VIGとQQQの割合はどれくらいにしたらいいですか?
比率については個人個人の資産や状況、生活感などによって変わってきますので一概に言えません。大きく下がっても平気な金額をQQQに回すイメージでよいです。
- VIGも暴落時は下がると思うのですがどうお考えですか?
QQQは下がり始めで損切を検討しますが、VIGについては暴落時でも持ち続けます。暴落時に売らなくていいような運用方法を考えましょう。
VIGとQQQの買い方
VIGやQQQを買うなら証券会社の窓口ではなく必ず「ネット証券」で購入しましょう。窓口だと手数料の高いぼったくり商品などをおススメされて、優良な米国ETFを購入できなくなってしまう可能性があります。
優良なETFをもうすでに知っているあなたは、窓口でおすすめを聞く必要がありません。あなた自身で選んだ銘柄をネット証券で購入すればよいです。
おすすめのネット証券がこちら
将来すこしでも資産を大きくしたいなら手数料の安い証券会社を選びたいですね!
QQQの追加だけでよいのか
いかがでしたか?この話には続きがあります。打線は強化されましたが、もう少し勝負強い3番バッター的なETFが欲しいなというところです。
続きのお話しはコチラからどうぞ➤➤➤
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では、またっ!
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- コアサテライト戦略を推奨
- VIGとeMAXIS Slim全世界株式をコアに据える
- QQQ・VTI・XYLDをサテライト運用
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