リターンとリスクの最適バランス 投資適格社債ETF【LQD】を解説
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2022/03/LQD2.png)
社債は、安定した収入源とポートフォリオの分散化を求める投資家にとって、長い間人気のある投資オプションでした。iShares iBoxx $ 投資適格社債 ETF (LQD) は、低コストに投資適格社債へ投資する方法を提供します。
この記事では、LQD の投資戦略、ポートフォリオの構成、この ETF への投資の潜在的なメリットとリスクなど、LQD について詳しく見ていきます。投資家または社債市場の初心者にとって、この記事は LQD の包括的な理解と、それが投資戦略にどのように適合するかを提供します。
資産形成期には、あまりお世話にならないかもしれませんが、将来的に資産が形成できたあと、安定的にインカムゲインを得られる為の一つの選択肢となりえる銘柄です。将来、FIREを目指す方は、覚えていて損はないですね。
この記事ではいったいどういう銘柄なのか、できるだけやさしい言葉で解説していきます!
![米国ETFマンガ①](https://hw-center.com/wp-content/uploads/米国ETF倶楽部-マンガ1−1.jpg)
![米国ETFマンガ②](https://hw-center.com/wp-content/uploads/米国ETF倶楽部-マンガ1−2.jpg)
マンガ:クマ(@cumacuma_cuma)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2.jpg)
どんぐり所長
米国株式を中心に投資する投資家。投資の為に樫の木から落ちてきた木の実らしい。安定型、長期投資志向であり、投資信託や米国ETF、国内高配当株に投資している。
![けんたくん](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-warai.jpg)
けんたくん
お金持ちに憧れる小学6年生。株式取引に大いに興味あり、自分以外が儲かる事がキライ。両親より株式に詳しい。
LQDってなに?
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/悩み.png)
Shares iBoxx $ Inv Grade Corporate Bond ETF(LQD) は、BlackRock の iShares が提供する上場投資信託 (ETF) です。このファンドは、米ドル建ての投資適格社債のパフォーマンスを測定するように設計された Markit iBoxx USD Liquid Investment Grade Index のパフォーマンスを追跡することを目的としています。このインデックスには、さまざまな米国および米国以外の企業が発行した債券が含まれており、金融、工業、公益事業などの幅広いセクターをカバーしています。
LQD ETF は、ポートフォリオ マネージャーによってアクティブに管理されるのではなく、インデックスのパフォーマンスを追跡するため、パッシブ投資と見なされます。これにより、コストを低く抑えることができ、投資家はアクティブな運用を必要とせずに投資適格社債市場へ投資することができます。
このファンドは、投資適格の社債市場に投資するための多様で低コストの方法を探しており、債券の利払いから安定した収入源を生み出そうとする投資家にとって良い選択肢と考えられています。
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
信用が欲しいなら、公的機関なども含まれている他の2つを選ぶ方がいいね!
じゃあ、LQD要らなくない?
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-ase.jpg)
高配当ETFみたいな使われ方するんだね!
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-niyari.jpg)
LQDはジャンク債が入る代わりに高配当ETFのように安定して分配金が貰えるETFです。リスクが上がっている分、配当利回りが上がり、高配当ETFと遜色ないものとなっています。
FIREを目指して不労収益を増やしていきたい場合、同じところに集中するのではなく、リスクを分散させる必要があります。その際、高配当ETFに加えて債券ETFも加える事で、リスクを分散しながら、配当金を手に入れることができます。
LQDの読み方
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/08/読み方.png)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
そのまま、「える・きゅー・でぃー」と読んでください!
LQDの正式名称は「iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債ETF」です。このままでは長くて覚えられないので、ティッカーであるLQDと覚えておきましょう。
ティッカーとは、株式の整理番号のようなもの。日本の株式は4桁の数字で表されますが、アメリカでは1~4文字のアルファベットで表記されます。企業や商品名を短縮したものになる事が多いようです。
運用会社はブラックロック
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/08/会社.png)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
運用はAGGと同じ、ブラックロック社だよ!
BlackRock は、LQD)などの上場投資信託 (ETF) を含む幅広い投資商品を提供する世界的な投資管理会社です。
BlackRock は世界最大の資産管理会社の 1 つと見なされており、2021 年の時点で 8 兆 6,700 億ドルを超える資産が管理されています。同社は 1988 年に設立され、ニューヨーク市に本社を置いています。世界30カ国以上で事業を展開し、個人投資家と機関投資家の両方に幅広い投資商品とサービスを提供しています。BlackRock は、世界で最も人気のある ETF の 1 つと考えられている iShares ETF で知られています。
ブラックロックの投資哲学は、パッシブ運用の力に対する信念に基づいています。パッシブ運用には、アクティブな銘柄選択や市場のタイミングを通じて特定の市場インデックスを上回るパフォーマンスを試みるのではなく、特定の市場インデックスのパフォーマンスを追跡することが含まれます。同社の ETF は、投資家が財務目標を達成するのに役立つ、低コストで多様で使いやすい投資商品を提供するように設計されています。
黒…岩…。
![けんたくん](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-warai-300x300.jpg)
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko0130komaru.jpg)
無理やり訳さない!
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/ブラックロック-1.png)
投資対象
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/08/投資対象.png)
LQDは、投資家に米ドル建ての投資適格社債市場へ投資します。このファンドは、Markit iBoxx USD Liquid Investment Grade Index のパフォーマンスを追跡します。このインデックスには、さまざまな米国および米国以外の企業が発行した債券が含まれており、金融、工業、公益事業などの幅広いセクターをカバーしています。
ファンドにはさまざまなセクターや企業の幅広い投資適格社債が含まれています。これにより、LQDは多くの異なる証券にリスクを分散させ、ファンドの全体的なパフォーマンスに対する特定の債券またはセクターの影響を減らすことができます。
LQDは、投資適格の社債市場に投資するための多様で低コストの方法を探しており、債券の利払いから安定した収入源を生み出そうとする投資家にとって良い選択肢と考えられています。
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko0130komaru.jpg)
LQDはアメリカの国債、投資適格社債 約2270銘柄に連動するETF。投資適格社債となってるけど、ジャンク債も含まれているね。
どういうこと?
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-ase.jpg)
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko0130komaru.jpg)
何百社に1社くらいは倒産する可能性があるってことかな。
倒産はヤバイ!
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-ase.jpg)
LQDはAGG、BNDと比べると明らかにリスクが高いETFです。理由は、二つのETFよりも小さな企業や業績の悪い企業が含まれているからです。その代わり、分配金が多くなっています。
経費率
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/08/経費率.png)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
LQDの経費率は0.14%だよ!
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko0130komaru.jpg)
リスク銘柄扱っているからか、高いよねー。
LQDの経費率はAGG、BNDより0.10%も高い0.14%。やはり、リスクが高い分、経費も高めに設定してあるようです。
経費率は安ければ安いほど有利です。0.14%も決して高すぎるわけではないのですが、長期投資の場合、高い経費は確実に響いてきます。経費率で銘柄を選びたい場合は下記の記事をご参照ください。
配当利回り
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/08/配当利回り.png)
直近の配当利回り(2022年5月21日現在)…2.71%
直近の配当利回りとは、一番最近にでた分配金を、通常の銘柄で年4回、債券ETFやカバードコールETFで年12回分に換算して想定した数値です。1年間の配当利回りを保証するものではありません。
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
LQDに100万円投資していたら、27,100円の分配金が貰えてました!
リスクを取っている割にはAGG・BNDとの差が少なく感じるかもしれません。しかし、投資に分散は必要。少しずつ分散して持つことで全体の配当利回りで考えるようにしましょう。
5年トータルリターン
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/08/トータルリターン.png)
直近5年のトータルリターンで、成長性を見てみましょう。
5年トータルリターン(外貨/年率)…6.83%(2021年3月15日現在)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
5年前にLQDに100万円投資して、分配金も再投資していれば、139万円になっていました!
他の2銘柄より多いね!
![けんたくん](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-warai-300x300.jpg)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
でも基本的に値動き少ないので、マイナスも普通にあり得ます!
債権の値動きを読むのは非常に難しい。しかし他の2銘柄より動きが大きいのは確実です。それだけリスクが大きい銘柄ということになります。
より安定を望むならば、AGGやBNDなどの債権ETFに投資することをおすすめします。
資産総額
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/08/資産総額.png)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
LQDの資産総額は440億ドル。4兆6200億円くらいだね!
いつもの事だけど、桁が多すぎて意味がわかりません。
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-ase.jpg)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
主要ETFは、どれも人気と信用があるからね!
LQDの資産総額は440億ドル越え。
資産総額は多ければ多いほど良いです。資産総額が多ければそれだけ人気があるということ。運用会社も運用しやすくなりますので、経費率も下がる傾向にあります。
また資産が多ければ、途中で運用停止になる危険性も低くなります。人気がなくなって資金が流出すると運用停止になります。私は資産総額の目安は30億ドルと見ています。30億ドル以下のETFに投資する場合は十分注意しましょう。
LQDに投資するメリット
iShares iBoxx $ 投資適格社債 ETF (LQD) への投資には、いくつかの潜在的な利点があります。これらの利点のいくつかは次のとおりです。
- LQD はパッシブ運用の ETF であり、Markit iBoxx USD Liquid Investment Grade Index のパフォーマンスに連動します。このインデックスには、さまざまなセクターや企業の幅広い投資適格社債が含まれます。これにより、ファンドは多くの異なる証券にリスクを分散させ、ファンドの全体的なパフォーマンスに対する特定の債券またはセクターの影響を減らすことができます。
- LQD は経費率が低いため、コストを低く抑えることができ、コスト意識の高い投資家にとって魅力的なオプションとなります。
- 一般に、社債は、債券の利払いから安定した収入源を生み出す方法と考えられています。これは、収入を補ったり、安定したキャッシュフローを生み出したいと考えている投資家にとって有益です。
- LQD ETF は、世界最大かつ最も評判の良い資産管理会社の 1 つである BlackRock によって管理されており、専門知識とリソースを使用してファンドを管理しています。
LQDに投資するリスク
他の投資と同様に、LQD)への投資にはリスクが伴います。これらのリスクには次のようなものがあります。
- 債券の価値は、金利の変動によって影響を受ける可能性があります。金利が上昇すると債券価格は下落し、金利が下落すると債券価格は上昇します。LQD は社債に投資するため、金利リスクにさらされています。
- LQD は投資適格の社債に投資します。これはハイイールド債よりもリスクが低いと考えられていますが、それでも債券の発行者が債務不履行に陥るリスクがあります。
- LQD は、すべての ETF と同様に、市場リスクの影響を受け、価値が変動する可能性があります。ETFの価値は、一般的な経済状況、市場のセンチメント、企業固有のイベントなど、さまざまな要因の影響を受ける可能性があります。
- LQD は流動性が高いと見なされる債券に投資しますが、市場に買い手または売り手が不足している際は、ファンドの売買が困難になる場合があります。
- LQD は米ドル建てであるため、別の通貨に投資している場合、通貨リスクにさらされることになります。
LQDの買い方
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/買い方.png)
LQDはネット証券で購入する事ができます!
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
どうやって米国株ETFをはじめたらいいかわかる?
街の証券会社に行って買う!
![けんたくん](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-warai-300x300.jpg)
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko0130komaru.jpg)
対面で買う証券会社はおすすめしないよ!
えっ!?
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-ase.jpg)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
証券会社の窓口に行くと、手数料の高い商品をすすめられがちなんだ。
そうなんだ〜(汗)
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-ase.jpg)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
安全な米国株ETFのはじめかたを教えるので安心してはじめてください!
LQDってどんな銘柄?
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/08/まとめ.png)
どうして?
![けんたくん](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-warai-300x300.jpg)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
暴落時に下げたくないから、債権ETFを買うんでしょ?
そうだね。
![けんたくん](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-warai-300x300.jpg)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
リスクの高いジャンク債の割合が高いから、暴落時にこのLQDは下がっちゃう。
あーなるほどー。
![けんたくん](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-warai-300x300.jpg)
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
どちらかというと、安定感のある高配当ETFみたいな使い方をしたらいいね!
そういうことね!
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/kenta-niyari.jpg)
LQDはこんな方におすすめ
FIREを目指したり、引退されたりして、不労収益を増やしたいフェーズに入った方におすすめです。高配当ETF一本だけでは、リスク分散が足りません。リスクを分散するためにも、債券ETFを活用してみましょう。
少しでもリスクを分散して、安定して配当金を受け取れる体制を取りましょう。
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
あなたもリスク耐性のあるLQDを加えて、投資を始めてみませんか?
米国株ETFが始めたくなったら
米国株ETFを始めるにはどうしたらよいのでしょうか?株の初心者には全然わかりませんよね。
米国株ETFを始めるには、まず証券会社の口座を開設しましょう。でも、株を知ったばかりのあなたはどの証券会社を選べばいいかわかりませんよね。私もそうでした。
何も知らずに証券会社を選ぶことは非常に危険です。なぜなら、証券会社によって手数料がまったく違うからです。例えば、銀行や証券会社などで投資信託を契約してしまうと、非常に手数料が高額になる場合が多いです。手数料が多いと、その時点で将来の資産形成スピードが遅くなります。それどころか手数料負けしてしまって、マイナスになることもあり得ます。
そこで、手数料も低額で良心的なネット証券会社を二つご紹介します。両行とも、自信をもっておすすめできる証券会社です。
SBI証券
![](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2022/03/スクリーンショット-2022-03-21-0.12.26-1024x483.png)
証券会社の口座開設数で日本一を誇るSBI証券。多くの方々に親しまれている理由は、総合的なレベルの高さ。
- 国内の証券口座開設数ナンバーワン!
- SBI・Vシリーズで、VT/VOO/VTIなどのETFに連動した投資信託が円貨で購入できる
- 住信SBIネット銀行経由でドルを買うと手数料が最安
- PTS取引で夜間も株取引ができる!
- 投資信託の買い付けにTポイントが利用できる!
- IPO案件の取り扱いが多く、IPOチャレンジポイントで何時かは購入できるのが嬉しい。
- Tポイントでも投資が可能に!
![どんぐり所長](https://hw-center.com/wp-content/uploads/2021/03/ko1029-2-300x300.jpg)
とりあえず一つ口座開設したいなら、SBI証券を選べばいいですね。
SBI証券で口座開設する方法を、画像を使って解説しました!ぜひ参考にしてくださいね。
- 米国株を中心に長期投資をする投資家
- コアサテライト戦略を推奨
- VIGとeMAXIS Slim全世界株式をコアに据える
- QQQ・VTI・XYLDをサテライト運用
- SBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM.com証券
- ブログサイトを4サイト運営
- twitterフォロワー 7,000人以上
- 140名以上在籍のブログコミュニティ運営者
コメント