配当利回り12%を超える配当金を手に入れる方法【QYLD】
「QYLD」。最近よくtwitterなどでよくみかけませんか?では、このQYLD。いったい何なのでしょうか。実はとっても魅力的な、高配当の米国ETFの銘柄の略称なんです。
QYLDとは、ナスダック100指数の株価の値上がり益を放棄して、代わりにその値上がり益を受け取る権利の売却益で配当金を貰う商品です。ナスダック100銘柄の現物を所持したまま、配当金を毎月受け取れます。ナスダック100に連動するQQQだとほとんど配当金はありませんが、ナスダックの好調さを分配金に変換する商品です。
高配当が欲しいからと、SPYDなどに投資しているあなた。将来、暴落が起きた時に、「QYLDにしておけば…。」と後悔するかもしれません。QYLDは株初心者にもとっても、比較的安定感の高い銘柄なのです。
この記事では、なぜ安定的なのか、株初心者にもおすすめできるのかを、できるだけやさしい言葉で解説していきます。
マンガ:クマ(@cumacuma_cuma)
どんぐり所長
米国株式を中心に投資する投資家。投資の為に樫の木から落ちてきた木の実らしい。安定型、長期投資志向であり、投資信託や米国ETF、国内高配当株に投資している。
けんたくん
お金持ちに憧れる小学6年生。株式取引に大いに興味あり、自分以外が儲かる事がキライ。両親より株式に詳しい。
QYLDとは
QYLD (グローバル X NASDAQ-100 カバード コール ETF) は、投資家に NASDAQ-100 インデックスへのエクスポージャーを提供すると同時に、カバード コール オプションの販売を通じて収入を生み出すことを目的とした上場投資信託 (ETF) です。
カバード コール オプションは、投資家がプレミアムと引き換えに特定の時間に特定の価格で株式を購入する権利を販売するオプション取引の一種です。これらのオプションを売却することにより、ファンドは、NASDAQ-100 インデックスの対象となる株式から受け取った配当に加えて、追加の収入を生み出すことができます。
このETFは、投資家にNASDAQ-100へのエクスポージャーを獲得する方法を提供すると同時に、オプション取引を通じて追加の収入を生み出すことも目指しています。
QYLDとは!
ナスダック100にカバードコールするETF
10%を超える配当利回りも期待できる
ナスダック100指数に連動している安心感
毎月配当金が貰える
値上がり益が見込めない
カバードコール戦略とは
カバード コール戦略は、株式などの資産のロング ポジションを保持し、同じ資産のコール オプションを売却して追加の収入を生み出す、一般的なオプション取引戦略です。この戦略の名前は、ロング ポジションが、コール オプションの行使価格で資産を売却する潜在的な義務を「カバー」するという事実に由来しています。
この戦略では、投資家は原資産の価格が比較的安定しているか、わずかに上昇することを期待しています。コール オプションを売却することにより、投資家は受け取ったオプション プレミアムから追加の収入を得ることができます。ただし、原資産の価格が大幅に上昇した場合、コール オプションが行使され、資産が行使価格で売却されるため、投資家は潜在的な利益を逃す可能性があります。
カバード コール戦略は、収益を生み出し、ポートフォリオのリスクを軽減する効果的な方法となる可能性があります。
QYLDの読み方
読み方「きゅー・わい・える・でぃー」だよ!
そのままね!
似たような名前がいっぱいあるので、気を付けてね!
QYLDの読み方は「きゅー・わい・える・でぃ」。アルファベットの読みそのままです。
正式名称は「Global X NASDAQ 100® Covered Call ETF」で、日本語にすると「グローバルX ナスダック100 カバードコールETF」といったところでしょうか。正式名称では長いので、ティッカーと呼ばれる省略名で呼びます。今回はQYLDがティッカーです。
ティッカーとは、株式銘柄を認識するための整理番号のようなもの。日本では4桁の数字で識別されています。アメリカでは、企業名や商品名を1~4文字のアルファベットの省略したものをティッカーとして使用しています。
よく似た銘柄で、「QYLG」、「XYLD」、「XYLG」などがあります。同じカバードコール系のETFですが、それぞれ特徴が違いますので間違えない様に注意してください。
安心のグローバルX社が運用
QYLDを運用しているのは、グローバルX社。
えーっくす!
本当に小学生なんだろうか…!
えー。じゃ、なんなん?
アメリカの巨大な投資運用会社だよ!
Global X は、上場投資信託 (ETF) およびその他の金融商品の運用会社です。同社は2008年に設立され、ニューヨーク市に拠点を置いています。
テクノロジー、収入、国際市場など、特定の投資テーマに焦点を当てた幅広い ETF を提供しています。彼らは、ニッチでスマートベータのETFを提供することで知られています。同社の ETF は、投資家がさまざまな資産クラス、セクター、戦略にアクセスできるように設計されており、米国、カナダ、ヨーロッパの取引所に上場しています。
革新的な投資ソリューションを提供し、投資家の進化するニーズを満たす新しい ETF を開発するために市場を継続的に調査することで知られています。
投資対象はナスダック100
投資対象は、ナスダック100だよ!
2021年に伸びていた指数だね!
ナスダック100指数銘柄を保有したまま、カバードコールするんだ。
なに言ってんだ、こいつ…!
簡単に言えば、銘柄の値上がり益を貰う権利を売却して、その代わりに配当金を貰うイメージ。
そんなことができるんだね~。
ナスダック100指数に連動する「QQQ」の現物を持ちながら、その値上がり益を受け取る権利を売却。その売却益を配当として分配するのがQYLDです。
カバードコールとは、その銘柄の値上がり益を売却しプレミアムオプションを受け取る戦略の事を言います。値上がり益を放棄するので、銘柄自体の株価上昇は見込めませんが、売却益を配当として受け取ることで、定期的に安定した配当を得られる戦略です。
経費率
どれくらいになるの?
100万円QYLDに投資しても、年間経費はたったの6,000円だよ。
それくらいなら、まぁいいかな!
なるべく経費の安い銘柄を買いたいね!経費率ランキングをチェックしよう!
経費は安ければ安いほど有利になります。米国株ETFはもともと経費が安い良心的な銘柄が多いのですが、仕組みの複雑なETFになればなるほど、経費は上がっていきます。QYLDも非常に複雑な仕組みになっていますので、経費は高めになります。
配当利回り
直近の配当利回り(2021年12月31日現在)…12.12%
年月 | 直近の配当利回り |
---|---|
2021年12月 | 12.12% |
2022年 1月 | 11.92% |
2022年2月 | 11.99% |
2022年3月 | 11.83% |
2022年4月 | 12.87% |
2022年5月 | 12.08% |
2022年6月 | 11.99% |
2022年7月 | 12.03% |
2022年8月 | 11.73% |
2022年10月 | 12.18% |
直近の配当利回りとは、一番最近にでた分配金を、通常の銘柄で年4回、債券ETFやカバードコールETFで年12回分に換算して想定した数値です。1年間の配当利回りを保証するものではありません。
100万円をQYLDに投資していたら、1年間に12万円前後のお小遣いが貰えるね!
ちょっとまって、SPYDが一番多いって言ってなかった?
今、高配当で人気がでてきてるのはQYLDだよ!
SPYDの2倍以上あるもんね。
しかも、投資対象がナスダック100のしっかりした企業達だから、安定感も強い!
安定感があって、配当利回りも高いなら、もちろんこっちの方がいいね!
QYLDの配当利回りはその仕組み上、最大12%となっています。それを上回る余剰金はストックされる形になります。
その当時の株価の12%になりますので、株価が下がれば配当金も減少することになります。逆に株価が上がれば、同じ配当利回り12%でも多くの配当金が分配されることになります。あまり株価の上下の少ない銘柄ですが、株価にも留意するようにしましょう。
嬉しい毎月配当
しかも、毎月配当金が貰えるんだよ!
毎月もらえるなんて、本当にお小遣いみたいだね!
毎月株価の1%前後の配当金が支払われます。そこから税金が引かれますよ。
QYLDは毎月配当金が分配されます。毎月の不労収益を目指す方や、FIREを達成した方などには非常に重宝する銘柄です。毎月の不労収益となる事で、生活費に回したりする事が出来ます。
資産の拡大を目指す方にとっては、毎月分配の必要性は低いと考えます。それは配当金を貰うたびに、利益分の税金を支払ってしまうから。資産拡大中はキャピタルゲインを狙った銘柄を所持する方が有利になりますね。
ただし、下落相場中でキャピタルゲイン系の銘柄が低迷する中で、毎月決まったように貰える分配金は心強いかぎり。上手にキャピタルゲイン系の銘柄と配当金(インカムゲイン系)の銘柄を合わせて、あなたにぴったりのポートフォリオを組んでください。
QYLDの資産総額
QYLDの資産総額は65億ドルだよ! (2022年6月23日現在)
凄い金額。
これだけ複雑な構造の商品なのに資産が集まっているってことは、人気があるってことだね!
資産総額が多ければ、その商品が人気があり多くの取引がされているという証拠。資産が少ない商品は運用が難しくなり、最悪途中で運用停止ということにもなりかねません。
QYLDは今非常に資産総額が伸びています。人気がでて、比較的安心して運用できる水準まで上がってきたのではないでしょうか。
資産総額が伸びると、経費も下がる可能性が出てきます。こちらにも期待したいですね。
➤資産総額で銘柄を選びたい!そんなあなたに資産総額ランキング
株初心者向けの高配当ETFランキングをつくりました!
株初心者にとって大切なのは、安定感!
上がったり、下がったりしてると怖くて持っていられないもんね!
もちろん、最終的にリターンが大きい事も加味しています。是非、あわせて読んでみてくださいね!
初心者に高配当ETFを選べといっても、どれを選んでいいかわかりませんよね。このランキングでは、比較的初心者でも安心して所持できる銘柄を選定しています。
もちろんQYLDも登場しますので是非確認してみてくださいね。
QYLDの評価・口コミ
ここでは、twitterにてどういうツイートがされているかまとめて行きましょう。
2022年2月現在のツイートです。1月から続く米国株の低迷に加え、ロシアのウクライナ侵攻が重なり大混乱となっている中での口コミです。
これだけ配当あればもう退職して良いね😎 pic.twitter.com/yngQIylFCr
— FIREMAN MICK | QYLD 5,000 & VYM 1,500 HOLDER (@mick_fireman) February 21, 2022
QYLDの口コミを集めてみました。比較的好印象にとられている方が多いのではないでしょうか。
やはり皆さまが口を揃えて仰るのが、配当金の多さ。ここは、流石のQYLD。他の追随を許しませんね。
デメリットとして出てきたのが、あまり値動きしないとの前評判だったはずのQYLDが、2022年前半の暴落でそれなりに下落してしまったことです。やはり、カバードコールETFとはいえ、元のQQQが暴落すると引っ張られるように下落しました。
QYLDのメリット
QYLDのメリットをまとめてみたよ!
QYLDのメリットはやはり高配当。他の高配当の追随を許さない最高配当利回り12%です。また、毎月分配金が貰えるのも魅力。FIREや毎月の不労収益を自陣の生活に組み込む方には嬉しいシステムではないでしょうか。
また、QYLD (Global X NASDAQ-100 Covered Call ETF) は、その投資戦略の結果として、投資家にいくつかの潜在的な利益を提供します。
- 【分散化】NASDAQ-100 インデックスの株式を保有することにより、投資家はさまざまな企業やセクターへのエクスポージャーを得ることができ、ポートフォリオ全体のリスクを軽減するのに役立ちます。
- 【追加収入の可能性】このファンドは、カバード コール オプションの販売を通じて、NASDAQ-100 インデックスの対象となる株式から受け取る配当に加えて、追加収入を生み出すことを目指しています。
- 【ボラティリティの低減】 カバードコール オプションを販売することにより、ファンドは収益を生み出す可能性があると同時に、ポートフォリオの全体的なボラティリティを低下させる可能性があります。
- 【NASDAQ-100 インデックスへのアクセス】このファンドは投資家に、NASDAQ 証券取引所に上場している最大規模で最も活発に取引されている 100 社で構成される NASDAQ-100 インデックスへのアクセスを提供します。
- 【低コスト】ETF は一般に、アクティブ運用のファンドよりも経費率が低く、投資家にとって費用対効果が高くなります。
ただし、過去のパフォーマンスは将来の結果を示すものではなく、ETF の価値は変動する可能性があるため、すべての投資家に適しているわけではないことに注意することが重要です。投資の決定を下す前に、独自の調査を行い、財務アドバイザーに相談することが常に重要です。
QYLDのデメリット
ナスダックがもう伸びないなと市場に思われたら、コールオプション自体が減るので、減配リスクがあがるよ!
?
プレミアムオプションの買い手がいなくなっちゃうから、銘柄の存続自体が危なくなるね。
なるほど~。
他にもデメリットもあるので覚えておこう!
デメリットはなんといっても経費が高い事。優秀なETF達が0.1%を切ってくる中での0.60%は流石に高く感じます。
しかし、QYLDはその複雑な構造から、0.60%の経費は仕方がないとも言えます。それだけ運営に手間がかかっているという事ですね。また、QQQが下がると、同じくQYLDの株価も下落します。QQQほどではないにしろ株価が下落し、それに伴い分配金も減少する可能性が高くなります。
- 【市場リスク】すべての投資と同様に、QYLD は市場リスクにさらされており、ファンドへの投資の価値は上下する可能性があります。
- 【限られた上昇の可能性】カバード コール オプションを販売するというファンドの戦略は、その上昇の可能性を制限する可能性があります。
- 【柔軟性の制限】ファンドの特定の投資戦略により、市場の状況の変化や NASDAQ-100 インデックスの対象となる企業の変化に対応する柔軟性が制限される場合があります。
- 【追加収入の保証なし】カバード コール オプションを販売するというファンドの戦略は、追加収入を保証するものではありません。
- 【オプションのリスク】オプション取引は複雑でリスクの高いビジネスであり、カバード コール オプションを販売するというファンドの戦略は、より高いボラティリティの影響を受ける可能性があります。
- 【流動性リスク】ETF は個々の株式よりも頻繁に取引されない可能性があるため、特に市場のストレス時に、公正な価格で株式を売買することが難しくなる可能性があります。
過去のパフォーマンスは将来の結果を示すものではなく、ETF の価値は変動する可能性があるため、すべての投資家に適しているとは限らないことを覚えておくことが重要です。投資を決定する前に、独自の調査を行い、財務アドバイザーに相談し、税金への影響を考慮することが常に重要です。
QYLDに関するQ&A
QYLDをお得に買うなら
QYLDはネット証券で購入できます!しかも大手ネット証券会社3社なら、「買い付け手数料無料キャンペーン」を行っています!その中で、QYLDをお得に購入できるのは「マネックス証券」。
お得にQYLDを購入するチャンスですので、ぜひこの機会に購入を検討してください。
また、キャンペーンはいつまでも続くものではありません。今は各社とも行われていますが、いつ終わってもおかしくないのです。その時に、買い場が来ると、購入チャンスを逃してしまうかもしれません。
そんな事態を防ぐためにも、大手ネット証券3社はすべて口座開設しておきましょう!
これから口座を開設したい初心者さんは、まず「SBI証券」で口座を開設することをおすすめします。なぜなら、SBI証券は日本で一番口座が開設されているネット証券。みんなに選ばれているという事は、それだけ安定していて使いやすい、ということにほかなりません。
\国内人気ナンバーワンのネット証券/
QYLDは不労収益を毎月受け取りたいあなたにピッタリ
ここで、QYLDがどういう銘柄かまとめてみましょう!
- 12%を狙える圧倒的な配当利回りの高さ
- 毎月配当
- ナスダック100に投資できる
- 経費率の高さ
- 配当金として出るため、二重課税で原資が減りがち
- 複雑な構造ゆえのリスク
- 値上がり益の代りに分配金を得るので、キャピタルゲインは望めない
QYLDはこんな方におすすめ
また、同じカバードコールETFでS&P500指数に連動するものがあります。こちらの方が2022年の暴落時に良いパフォーマンスをみせました。あわせてご参照ください。
以上がQYLDの解説でした。あなたが「QYLD」に興味を持ってくれたら嬉しいです!
配当利回りが一番多い高配当ETF、QYLD。ぜひ、あなたのポートフォリオに入れてくださいね!
米国株ETFが始めたくなったら
米国株ETFを始めるにはどうしたらよいのでしょうか?株の初心者には全然わかりませんよね。
米国株ETFを始めるには、まず証券会社の口座を開設しましょう。でも、株を知ったばかりのあなたはどの証券会社を選べばいいかわかりませんよね。私もそうでした。
何も知らずに証券会社を選ぶことは非常に危険です。なぜなら、証券会社によって手数料がまったく違うからです。例えば、銀行や証券会社などで投資信託を契約してしまうと、非常に手数料が高額になる場合が多いです。手数料が多いと、その時点で将来の資産形成スピードが遅くなります。それどころか手数料負けしてしまって、マイナスになることもあり得ます。
そこで、手数料も低額で良心的なネット証券会社を二つご紹介します。両行とも、自信をもっておすすめできる証券会社です。
SBI証券
証券会社の口座開設数で日本一を誇るSBI証券。多くの方々に親しまれている理由は、総合的なレベルの高さ。
- 国内の証券口座開設数ナンバーワン!
- SBI・Vシリーズで、VT/VOO/VTIなどのETFに連動した投資信託が円貨で購入できる
- 住信SBIネット銀行経由でドルを買うと手数料が最安
- PTS取引で夜間も株取引ができる!
- 投資信託の買い付けにTポイントが利用できる!
- IPO案件の取り扱いが多く、IPOチャレンジポイントで何時かは購入できるのが嬉しい。
- Tポイントでも投資が可能に!
とりあえず一つ口座開設したいなら、SBI証券を選べばいいですね。
SBI証券で口座開設する方法を、画像を使って解説しました!ぜひ参考にしてくださいね。
- 米国株を中心に長期投資をする投資家
- コアサテライト戦略を推奨
- VIGとeMAXIS Slim全世界株式をコアに据える
- QQQ・VTI・XYLDをサテライト運用
- SBI証券、楽天証券、マネックス証券、DMM.com証券
- ブログサイトを4サイト運営
- twitterフォロワー 7,000人以上
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